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特集 喘息・アレルギーと遺伝子Up-To-Date

β₂受容体変異と喘息病態との関連

β₂ adrenergic receptor genetic polymorphisms and asthma

檜澤伸之

喘息 Vol.26 No.1, 27-31, 2013

「Summary」β2交感神経系は肺における生理的な活動のみならず喘息病態においても重要な役割を果たしており, 喘息におけるβ2受容体遺伝子(ADRB2)の役割を理解することは喘息の予防, 診断や治療に新たな進展をもたらす可能性がある. 同遺伝子を対象とした数多くの報告から, ADRB2は喘息発症には明らかな影響を有さないが, 喘息の重症度や薬剤反応性に一定の遺伝的影響を与えており, 喘息診療では最もオーダーメイド医療に近い遺伝子の1つである. 重症度や種々の薬剤に対する反応性を含めた, phenotypeに基づいた喘息の治療戦略が進められて行くなかで, ADRB2遺伝子型が有用なバイオマーカーとして用いられるために, 今後も遺伝子の影響を同定できるだけの十分なパワーを有し, 注意深く計画された臨床研究の継続的な実施が求められている.
「はじめに」β2交感神経系は肺における生理的な活動のみならず喘息病態においても重要な役割を果たしており, 喘息におけるβ2受容体遺伝子(ADRB2)の役割を理解することは喘息の予防, 診断や治療に新たな進展をもたらすことが期待される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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