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特集 吸入ステロイド薬Up-Date

末梢気道病変を意識した吸入ステロイド療法

Targeting small airways in asthma management using inhaled corticosteroids

岩永賢司東田有智

喘息 Vol.25 No.2, 56-61, 2012

「Summary」喘息は気道全体の疾患であり, そこには炎症, 閉塞, リモデリングが認められる. この病変の強さは疾患の重症度に関連するが, 軽症喘息でさえ末梢気道に炎症性変化がみられる. 末梢気道に起こるリモデリングは呼吸機能を低下させ, 喘息増悪のリスクを高めることも指摘されており, 病理生理学的に重要である. 粒子径の細かい吸入ステロイド薬(ICS)は太い気道(中枢気道)のみならず末梢気道にまで到達することによって, より良い効果を示すことが期待できる. 今後, 末梢気道病変検査法の発展による末梢気道炎症の評価やその領域をターゲットとした適切な治療法の確立が望まれる.
「はじめに」最近, 喘息における末梢気道病変が重要視されている. すでに1920年代に, 喘息では太い気道(中枢気道)のみならず, 末梢気道にも病理学的に似たような変化が認識されていたが1), 以下の3つの理由で注目されなかった.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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