長期管理薬としてのβ2刺激薬貼付薬は, 小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2012では2歳未満で治療ステップ3, ステップ4の追加治療として明記されている. 2~5歳では治療ステップ3の追加治療, ステップ4の基本治療として, 長時間作用性β2刺激薬(LABA)は貼付薬や経口薬を念頭に置いて記載されている. 6~15歳では治療ステップ3の追加治療, ステップ4の基本治療としてLABAは推奨されているが, 基本的には吸入薬を念頭に置いたものである. ツロブテロール貼付薬(tulobuterol patch;TP)はわが国で開発され, 開発時の臨床治験にも関わったが, 経皮吸収により血中濃度の立ち上がりが緩やかで長時間持続するユニークな薬剤である. 気管支喘息のみならず, 気管支炎にも保険適応があるために, わが国では乳幼児において気管支喘息の枠を超えて大変幅広く使用されている. 今回, 気管支喘息の長期管理薬としてのβ2刺激薬貼付薬使用の是非に関してProとConの立場から, 勝沼先生と南部先生に執筆して頂いた.
Pro/Con紙上討論
第6回長期管理薬としてのβ₂刺激薬貼付薬使用の是非
掲載誌
喘息
Vol.25 No.1 89-98,
2012
著者名
勝沼 俊雄
/
南部光彦
/
海老澤 元宏
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
/
小児疾患
診療科目
アレルギー科
/
小児科
媒体
喘息
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。