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特集 気管支喘息に合併する病態

内分泌学的観点(肥満・妊娠・性差)

An endocrinological point of view : obesity, pregnancy, and gender difference

石塚全

喘息 Vol.25 No.1, 38-44, 2012

[Summary]喘息有病率は思春期前までは男性が高く, 成人では逆に女性のほうが高い. 特に成人重症喘息は女性に多く, 女性では肥満が喘息重症度とも関係する. 閉経後の女性では喘息発症が減少することより, 喘息発症における女性ホルモンの関与も示唆される. 妊婦の喘息患者では, 薬物治療の中断による症状の増悪も問題となる. 一般にbody mass index(BMI)が増加すると喘息有病率は増加することが知られているが, その機序として, 脂肪組織で産生されるレプチンなどのアディポカインとの関連が注目されている. また, 肥満, 喘息の両方の病態に関与する遺伝子が特定の染色体領域に分布しており, 喘息と肥満とは共通の遺伝子要因の影響を受けているのかもしれない.
「はじめに」喘息は環境因子や遺伝子素因を含む個体因子が複雑に絡み合って発症する疾患である. 気道過敏性, アレルギー素因, アレルゲン, 感染, 喫煙など多くの危険因子がその発症に関わっている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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