ロイコトリエン受容体拮抗薬の立場から はじめに  運動誘発性喘息(exercise induced asthma;EIA)は,75~80%の喘息患者でみられるといわれている。発症機序は,気道上皮のwater lossによる浸透圧変化が肥満細胞を刺激し,ロイコトリエン,ヒスタミンなどを分泌して気道収縮を引き起こすと考えられている1)。