Ⅰ.気道リモデリングとは  一般にリモデリングとは,組織障害や種々の組織因子に対する組織反応の結果,本来の組織構造とは異なる構造に変化する過程,およびその結果に対して用いられる。ときにリモデリングは,個々の臓器がもつ特殊な形態に基づく機能を障害し,疾患の病態の難治化,機能障害の遷延化,非可逆化をもたらす。気管支喘息の気道リモデリングにおいては,以下に示す特徴が観察されている。