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印象に残る喘息症例

―内科編― アルコール誘発喘息症例とその周辺

浅井貞宏

喘息 Vol.23 No.2, 120-122, 2010

父は, 旧満州から中国漢口にかけて軍医として従軍していた. 酒が好きで, 節酒を勧める軍隊内での衛生講和で“酒は百薬の長”という話しをしたと得意がっていた. 母は酒に弱かった. 私が大学生になると, 父は私と酒を飲むのを楽しみにしていた. 私は半合程度飲むと顔が赤くなり, 動悸がして眠くなった. 父は, お前は酒が弱いとぶつぶつ言った. 大学を卒業し内科に入局したが, 助教授は酒の勢いを研究にも利用する方であった. 夜11時頃に医局に残っている医局員に声をかけ, 夜の思案橋によく誘われた. 私はあいかわらずアルコールに弱く, 3日連続でアルコールを飲むとズボンのバンドの圧迫部位に蕁麻疹が出て痒かった(ヒスタミン遊離か). 入局して5年目頃より教官のはしくれとして若い人を誘う立場にもなり, さらに飲酒の機会が増えた. おかげで少し酒が飲めるようになった. 当時, 外来や病棟で気管支喘息の患者さんを診察していたが, アルコール飲料を飲むと喘息発作を起こしたり, 発作が増悪する方が多く, 印象に残った.

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