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気管支喘息のフェノタイプについて

Ⅱ.臨床像から 幼児の前喘息期喘鳴

萩原里実荒川浩一

喘息 Vol.23 No.2, 61-66, 2010

「Summary」 乳幼児喘息の診断は非常に重要であり, 成人同様に気道炎症をターゲットに早期治療介入を行うことで入院率や死亡率の低下がみられている. しかし, この時期での診断に至る前の喘鳴性疾患の扱い方は非常に難しい. それは, 乳児喘息の診断があくまでも症状に起因すること, そして乳幼児期に特徴的な肺機能, 免疫能が低いための易感染性, 呼吸機能検査の実施困難などがあるためである. 本稿では, 喘鳴性疾患の鑑別をするうえでの問診の重要性を述べ, また乳幼児期に鑑別で問題になることの多いウイルス感染による反復性に喘鳴をきたす反応性気道疾患(RAD)についても触れた. 乳幼児の喘鳴性疾患をウイルス感染やアトピー素因なども含めてより詳細なタイプに分けて考え治療に生かすことができれば, 将来の喘息発症や難治化の予防にもつながる可能性があると考えられる. 「はじめに」 『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2008(JPGL2008)』1)では, “乳児喘息”を「確定された診断基準は存在しない」と前書きしたうえで, 「2歳未満で, 気道感染の有無にかかわらず明らかな呼気性喘鳴を3エピソード以上繰り返した場合.

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