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連載企画(喘息)

第2回 小児気管支喘息の施設療法の歴史的変遷

豊島協一郎

喘息 Vol.19 No.1, 70-73, 2006

「我が国の施設入院療法の変遷」前号にも述べたように, 我が国の施設入院療法は遠城寺ら1)が九州大学で始めた喘息児の精神作業療法に由来するが, 松田, 田中がPeshkinのChildren's Asthma Research Institute and Hospital(CARIH)での成績とも比較しつつ報告している2). 症状がひどく, 学校もしばしば休み, 患児親ともに精神的に困憊しているもの, 自信を失っているもの, 副腎皮質ホルモンを頻回に使用しているものを対象としており, 学齢期以前でも重積状態を繰り返すものをやむを得ず入院させることがあるが, 退院後の成績は年長児に比べると著しく悪いとしている. 入院期間は経験的に6ヵ月~1年としており, 入院中は乾布摩擦, 冷水摩擦, シャワーなどを含む日課表による生活の習慣づけ, 母親が気管支喘息を正しく理解し過度の恐れ, 不安を除くようにつとめるとしており, その後の施設入院療法の骨格は既に出来上がっていたようである. 治療成果については, 退院後全く発作が起こらないのは10%以下で, 多くのものは発作頻度または強度が減り日常生活が容易になった, 少しの発作でも日常生活が出来なかったものが日常生活に差し支えなくなった程度であった, とのことである.

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