<< 一覧に戻る

特集 男性骨粗鬆症Ⅱ

Ⅱ.病態 3.生活習慣病と男性骨粗鬆症

山内美香杉本利嗣

THE BONE Vol.33 No.3, 43-47, 2020

男性では女性に比し,骨粗鬆症患者に占める続発性骨粗鬆症の割合が大きい.生活習慣病関連骨粗鬆症の代表的疾患である2型糖尿病では,男性においても骨折リスクが高まる.そして女性と同様に,糖尿病男性における骨強度も骨密度(BMD)や骨折リスク評価ツール(FRAX®)では過小評価となる.骨質劣化の機序や骨折予測因子が女性と異なるかについての詳細は明らかとなっていない.慢性腎臓病(Chronic kidney disease:CKD)について,40~65歳女性はCKDステージG3aから骨折リスクが高まるが,40~65歳男性ではG3bから骨折リスクが高まるとされる.男性は女性よりもCKDによる骨折リスク上昇の影響を受けにくいと考えられている.しかし,65歳を超える男性では女性と同様G3aから骨折リスクが高まることから,高齢者では男女に大きな差はないようである.慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease:COPD)においては男性でも骨折リスクが高まるとの報告が集積してきている.男性骨粗鬆症の原因として頻度の多い疾患であり,常に念頭に置く必要がある.
「KEY WORDS」男性骨粗鬆症,2型糖尿病,慢性腎臓病,慢性閉塞性肺疾患

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る