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特集 筋骨格系と小胞体ストレス

Ⅱ.骨軟骨形成と小胞体ストレス 1.小胞体ストレスセンサーOASISによる骨形成制御

村上智彦

THE BONE Vol.32 No.2, 43-47, 2018

初の細胞種特異的小胞体ストレスセンサーとして,膜貫通型転写因子OASISが同定された.OASIS欠損マウスは自然骨折を頻繁に生じるほどの重度な骨形成不全を示した.骨形成を担う骨芽細胞ではOASISが高発現しており,OASIS欠損骨芽細胞では異常な粗面小胞体の拡張を伴う機能障害が認められた.これらの現象は,OASISが細胞種特異的小胞体ストレスセンサーとして骨芽細胞の正常な分化・成熟に必須の役割を果たしていることを強く示していた.
「KEY WORDS」OASIS/CREB3L1,骨形成,骨芽細胞,コラーゲン,骨形成不全

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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