<< 一覧に戻る

特集 変形性膝関節症の早期病変の診断から治療まで

Ⅴ.早期OAの治療の可能性とレギュラトリーサイエンス 1.早期膝OAの治療可能性:滑膜幹細胞の定期的関節内注射

関矢一郎大関信武

THE BONE Vol.32 No.1, 97-101, 2018

ラット前十字靱帯切離モデルを用いて,膝OAに対する滑膜幹細胞の単回または定期的関節内注射の有効性と,その細胞動態や機能について解析した.定期的関節内注射は進行を抑制したが,単回では不十分であった.注射後滑膜幹細胞は滑膜に生着し,定期的注射で細胞活性が維持された.関節内注射後,滑膜幹細胞は潤滑,軟骨基質産生,抗炎症に関する遺伝子発現を増加した.本治療は早期膝OAの治療可能性を有する.
「KEY WORDS」早期OA,治療,滑膜,間葉系幹細胞,注射

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る