特集 変形性膝関節症の早期病変の診断から治療まで
Ⅳ.早期OAの診断 1.早期OAのMRI診断
THE BONE Vol.32 No.1, 81-85, 2018
MRIは単純X線では評価困難な軟部組織病変の検知が可能であり,特に骨形態変化に乏しい早期OAの診断には極めて有用である.膝関節の早期OAにおいて出現頻度の高いMRI所見は軟骨病変,半月板病変,骨棘,骨髄浮腫,滑膜炎などであり,一部は痛みとの関連が示唆されるとともに,OA進行のリスクファクターと考えられている.今後再生医療や疾患修飾性抗OA薬などへの関心の高まりとともに,早期OAの画像診断はより重要性を増すものと考えられる.
「KEY WORDS」早期変形性関節症,画像診断,磁気共鳴撮像,単純X線,膝関節
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。