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特集 変形性膝関節症の早期病変の診断から治療まで

Ⅱ.早期OAの病態 3.早期OAの分子病態

川口浩

THE BONE Vol.32 No.1, 55-60, 2018

変形性関節症(osteoarthritis:OA)の分子メカニズムはほとんど解明されておらず,根本的治療法は存在しない.近年,メカニカルストレス負荷モデルによるマウスジェネティクスを用いてその分子背景に迫る研究が多くなされており,成長板軟骨にみられる軟骨内骨化過程が永久軟骨であるはずの関節軟骨において誘導されることが,OAの発症に関与していることが示されている.軟骨内骨化シグナル関連分子が初期OAの根本的治療の標的分子となることが期待される.しかしながら,最も重要なのはこれらの基礎研究でみつかったシーズを臨床の現場に届けるための,産・官・学におけるシステムの変革である.
「KEY WORDS」軟骨内骨化,タンパク分解酵素,hypoxia-inducible factor(HIF)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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