肩の全容を語りつつある.外側面から肩甲骨のスペックの見立て方に話を進めているところだ.肩甲棘が肩甲骨外側面を棘上窩,棘下窩に分ける.その両窩が前肢遠位部を動かす筋肉を付着させる.それゆえ,肩甲棘の位置,発達度合い,棘上窩と棘下窩の面積の配分を一見することで,上腕骨から遠位の運動特性が一定に見て取れることを論じてきた1).今回は肩甲骨の特殊化の一例として,穴居性・掘削性前肢を備えた種に関して,土を掘るという特異なロコモーションについて,肩甲骨がどのように形態学的変化を来たすかを探っておきたい.
ホネのかたち
骨を見る立ち位置(4)-土を掘る道具-
掲載誌
THE BONE
Vol.31 No.2 107-110,
2017
著者名
遠藤 秀紀
記事体裁
抄録
疾患領域
骨・関節
/
その他
診療科目
その他
媒体
THE BONE
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。