骨粗鬆症患者は,慢性腰背部痛を訴えることが多い.骨粗鬆症に関連する慢性腰背部痛に対して,身体運動機能が保たれている患者の場合には,ストレッチングや筋力訓練などのさまざまな運動を組み合わせた複合運動が有効であり,脊柱後弯が増強した重症患者の場合には,負荷の小さい脊柱伸展運動が有効であると考えられる.骨粗鬆症患者では,脊柱が過前屈となるような運動は椎体骨折の誘引となるため控えたほうがよい.
「KEY WORDS」骨粗鬆症,腰背部痛,運動療法,背筋運動,脊柱後弯
「KEY WORDS」骨粗鬆症,腰背部痛,運動療法,背筋運動,脊柱後弯