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特集 骨関節疾患の疼痛管理―健康寿命延伸を目指して

1.21世紀の骨関節疾患の疼痛研究の発展・課題・期待

小林洋紺野愼一

THE BONE Vol.30 No.3, 19-22, 2016

「骨関節疾患の疼痛」は,超高齢社会における健康寿命のみならず,若年者のQOLにも深くかかわっている重要な問題である.我々医療従事者には,「骨関節疾患の疼痛」に関する医療の科学的根拠を提示するよう求められ続けてきた.
近年,疼痛研究の目覚ましい発展により,その原因が徐々に明らかになってきた.それと同時に,保存的治療と手術的治療の両者も進歩している.これらのツールを使いこなすには,患者を全人的にみるという視点が必要不可欠である.しかし,いまだ未解明の部分は多く「骨関節疾患の疼痛」に苦しむ患者を救うため,我々に課せられた使命は大きい.
「KEY WORDS」慢性疼痛,診療ガイドライン,患者立脚型評価,中脳辺縁系,ドパミンシステム,集学的治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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