健康寿命の延伸は,世界的な関心事である.世界の平均寿命は1990年の54.3歳から,2013年には71.5歳へ延伸しているが,同時に健康寿命も56.9歳(1990年)から62.3歳(2013年)に延伸している1).しかし,その差は徐々に広がっている.その中で,日本人の健康寿命は73.4歳で,世界188ヵ国中第1位である.
厚生労働省が作成した健康日本21(第二次)では,この健康寿命の延伸が重要な課題に取り上げられている.わが国の健康寿命の定義には,要支援と要介護を合わせた介護を要するようになる平均年齢が用いられているが,この原因疾患の約1/4を運動器疾患が占めていることが明らかとなっていることはご存知の通りである.
厚生労働省が作成した健康日本21(第二次)では,この健康寿命の延伸が重要な課題に取り上げられている.わが国の健康寿命の定義には,要支援と要介護を合わせた介護を要するようになる平均年齢が用いられているが,この原因疾患の約1/4を運動器疾患が占めていることが明らかとなっていることはご存知の通りである.