糖尿病,CKD以外の生活習慣病にも高率に骨粗鬆症が合併する.なかでも,COPDは男性骨粗鬆症の原因として重要である.COPD自身,診断率が低いが,COPD患者の半数以上に認められる骨粗鬆症の認知率はさらに低い.骨折連鎖とCOPD増悪の悪循環も強く想定され,COPD合併骨粗鬆症の認知度の向上と早期からの治療介入が急務である.一方,高血圧症は日本人成人の半数以上に合併が認められる頻度の高い病態であるが,骨粗鬆症との関連が近年ほぼ明らかとなった.さらに,閉塞性睡眠時無呼吸症候群,睡眠障害と骨粗鬆症の関連も最近明らかになっている.
「key words」慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD),高血圧症,閉塞性睡眠時無呼吸症候群,睡眠障害,動脈硬化