骨粗鬆症の運動療法の主な目的は,骨密度増加・筋力強化・転倒防止などにより骨折抑制に寄与することである.閉経後女性において,有酸素荷重運動・ウォーキング・筋力訓練は骨密度を維持・増加させること,背筋強化訓練は椎体骨折を抑制すること,高齢者において筋力訓練やバランス訓練は転倒防止に有用であること,が明らかにされている.骨粗鬆症患者に対する運動処方は,年齢や目的(骨密度増加・背筋強化による椎体骨折抑制・転倒防止)を考慮に入れて選択する必要がある.
「はじめに」骨粗鬆症に関連する骨折を抑制する上で,食事指導・薬物治療・運動指導は三位一体であるが,運動療法はその一つの柱として重要であり,その主な目的は,骨密度維持・増加,筋力強化,転倒防止などにより骨折抑制に寄与することである.本稿では,運動による骨密度維持・増加および骨折抑制効果の報告をもとに,骨粗鬆症患者に対する運動療法について解説する.
「key words」骨密度増加,筋力強化,転倒防止,ウォーキング,有酸素荷重運動,バランス訓練
「はじめに」骨粗鬆症に関連する骨折を抑制する上で,食事指導・薬物治療・運動指導は三位一体であるが,運動療法はその一つの柱として重要であり,その主な目的は,骨密度維持・増加,筋力強化,転倒防止などにより骨折抑制に寄与することである.本稿では,運動による骨密度維持・増加および骨折抑制効果の報告をもとに,骨粗鬆症患者に対する運動療法について解説する.
「key words」骨密度増加,筋力強化,転倒防止,ウォーキング,有酸素荷重運動,バランス訓練