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特集 筋と骨

9.リハビリテーション医学からみた筋と骨

Muscle and bone in the rehabilitation medicine

松瀬博夫志波直人

THE BONE Vol.29 No.3, 75-80, 2015

宇宙環境では,重力によるメカニカルストレスが減少し,筋骨格系の廃用が起こる.地球帰還後,メカニカルストレスが増大し,筋量と骨量は回復する.加齢に伴い,筋力は低下し,筋量は減少する.さらに,骨量も減少する.このように,筋と骨の量的変化が同じように起こることから,筋と骨との間に連携(クロストーク)が存在すると推測された.近年,筋が産生する物質が骨に作用し,一方で骨が産生する物質が筋に作用するという,筋骨連関のメカニズムが明らかにされつつある.運動は,筋と骨にメカニカルストレスを与え,メカニカルストレスは,筋骨連関を高める刺激の一つである.疾患による運動機能障害の予防や改善だけではなく,高齢化によるサルコぺニアや骨粗鬆症の予防および治療においても,運動による筋骨連関へのアプローチが望まれている.
「key words」aging,disuse,interleukin-6,locomotive syndrome,sarcopenia

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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