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特集 筋と骨

特集にあたって

二川健

THE BONE Vol.29 No.3, 19-20, 2015

筋と骨はともに運動器の主要な役割を担っている.骨がいくら正常であっても筋肉がきちんと発達していなければ動物は全く動くことができない.逆に,筋肉が発達していても骨に異常があれば,その動物の運動は非常に効率の悪いものとなる.動物が効率良く運動するためには,骨と筋,さらにはその周辺組織(軟骨,腱など)の間に密接な相互作用,いわゆる臓器連関があり,それぞれの成長や機能をお互いに制御していると考えられてきた.この他にも,筋と骨には,メカニカルストレスに敏感であること,IGF-1感受性臓器であること,加齢による変化(脂肪変性,萎縮)をきたしやすいこと,ともに間葉系幹細胞由来の細胞からなるなど多くの共通項がある.非常に興味深いこととしては,最近,骨芽細胞と破骨細胞のカップリングに重要なRANK-RANKLシグナル制御機構が筋肉細胞にも存在することが明らかとなったことである.本特集では,前段(1~7項)で以上のような共通点に焦点をあて,それぞれの分野のスペシャリストの先生方に執筆いただいた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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