近年,糖尿病や脂質異常症,高血圧症などの生活習慣病が骨粗鬆症のリスク因子であることが明らかになってきている.2型糖尿病では骨密度の低下はなくても骨折リスクが上昇していることから,骨質劣化が主な病態と考えられている.また,酸化反応を受けたLDLが骨芽細胞機能低下に作用することや,レニン・アンジオテンシン系が骨代謝に負に影響する可能性が示唆されている.したがって,生活習慣病の予防・治療が骨粗鬆症の治療にもつながる可能性が考えられる.
「はじめに」わが国において,人口の高齢化と生活様式の欧米化に伴い,糖尿病や脂質異常症,高血圧症などの生活習慣病の患者数は年々増加している.生活習慣病は動脈硬化を惹起し,心血管疾患を引き起こすことから,その予防・治療は社会的に重要な課題である.
「key words」糖尿病,脂質異常症,高血圧症,骨質
「はじめに」わが国において,人口の高齢化と生活様式の欧米化に伴い,糖尿病や脂質異常症,高血圧症などの生活習慣病の患者数は年々増加している.生活習慣病は動脈硬化を惹起し,心血管疾患を引き起こすことから,その予防・治療は社会的に重要な課題である.
「key words」糖尿病,脂質異常症,高血圧症,骨質