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特集 筋骨格系とエネルギー代謝

8.エネルギー代謝における骨細胞の意義

Control of energy metabolism by osteocytes

片山義雄

THE BONE Vol.29 No.1, 67-70, 2015

糖・脂肪代謝機構は,膵や脂肪組織を主な標的として長く研究されてきた.ところが近年,骨組織が単なる身体を支える硬いフレームとしてだけではなく,体内最大の非常に活発な内分泌臓器であることが認識され,エネルギー代謝研究において重要な位置を占めるようになってきた.本稿では,造骨性骨芽細胞が糖代謝を,骨芽細胞系列の最終分化段階である骨細胞が脂肪代謝を主に司っている構図を概説する.
「はじめに」自然界における過酷な生存競争や食物連鎖に組み込まれていない現代の人間が,すべての生物の歴史の中で初めて豊食と運動不足によるエネルギー代謝異常を経験している可能性をいわれはじめて久しい.正常な状態からエネルギー代謝異常として糖尿病,肥満,脂肪肝などをきたすメカニズムは,臨床現場からみても,実はよくわかっていない部分が多い.
「key words」骨細胞,脂肪,肝臓,糖

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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