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特集 筋骨格系とエネルギー代謝

特集にあたって

竹田秀

THE BONE Vol.29 No.1, 21-22, 2015

わが国は,65歳以上の高齢者が人口全体の25%を超え,本格的な超高齢化社会の到来を迎えており,加齢とともに増加する骨粗鬆症,変形性関節症,サルコペニアなどの患者数は右肩上がりである.そのため,これら運動器疾患に付随するロコモティブシンドロームの予防と治療は医学的,社会的に大きな課題である.また,食生活の欧米化に伴って肥満者が増加し,2012年の国民生活栄養調査では糖尿病が強く疑われる人は950万人に上る.実に,男性の27.3%,女性の21.8%もが糖尿病またはその予備軍であるとされ,肥満を母体とするメタボリックシンドロームの患者数は著増している.従来,筋骨格系とエネルギー代謝の間にはあまり関連がないものと考えられていたが,近年,筋骨格系がエネルギー代謝に影響を及ぼすことや,エネルギー代謝にかかわる分子が骨や筋の代謝の恒常性に重要であることが明らかとなった.そこで,本特集では筋骨格系とエネルギー代謝を取り上げた.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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