【特集 疼痛治療の最近の進歩と骨・関節疾患】
アセトアミノフェンと非ステロイド性抗炎症薬
掲載誌
THE BONE
Vol.27 No.1 33-37,
2013
著者名
川合眞一
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
骨・関節
診療科目
脳神経外科
/
整形外科
/
リウマチ科
/
麻酔科
媒体
THE BONE
アセトアミノフェンと非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は, 歴史的にも現状においても疼痛治療における中心的薬物である. 前者は長年適応症と用量が限定されていたが, 変形性関節症の適応症と用量増量の承認により, 広く使われるようになった. 一方, 後者には実診療において抗炎症作用を期待されてきたが, 最近では鎮痛薬としての使用がほとんどである. NSAIDsの副作用が少なくないことから, 経口剤と坐剤の適応はより限定的であり, 貼付剤などの外用剤をうまく使うことが望まれている. 「はじめに」疼痛治療における薬物療法は近年多様化したが, アセトアミノフェン(acetaminophen:AAP)と非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)は歴史的にも現状においてもその中心的薬物である. AAPは長年適応症と用量が限定されていたが, 変形性関節症の適応症と用量増量の承認により広く使われるようになった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。