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特集 痛風をめぐる諸問題

TOPICS 小児の高尿酸血症・痛風

久保田優

THE BONE Vol.26 No.3, 83-86, 2012

小児科領域において, 痛風の発症は稀であり, 一部の先天性代謝異常症やダウン症候群などの基礎疾患を併せ持つ患者で主にみられる. 近年, 肥満児の増加に伴い高尿酸血症を呈する小児が増加し, 将来の生活習慣病だけでなく痛風の危険因子となっている. 「はじめに」小児科領域において高尿酸血症はさまざまな疾患でみられ, 比較的その頻度は高い. しかし, 痛風の発症は稀であり, 特殊な先天性代謝異常症やダウン症候群に合併するものがほとんどである. 一方, 近年肥満児の高尿酸血症が増加し, 痛風の発症が懸念されると同時に, メタボリックシンドロームおよび成人期の生活習慣病の発症との関連が注目されるようになった. 「痛風を合併する小児期の疾患」「1. プリン代謝異常症」HGPRT(Hypoxanthine-guanine phosphoribosyl transferase)欠損症(Lesch-Nyhan症候群), HGPRT低下症(Kelly-Seegmiller症候群), APRT(Adenine phosphoribosyl transferase)欠損症やPRPP(Phosphoribosyl pyrophosphate)合成酵素亢進症などにおけるプリン代謝酵素の異常はそれぞれ機序が異なるものの, 最終的に尿酸の前駆体であるヒポキサンチンやキサンチンの蓄積をもたらし, 尿酸産生過剰型の高尿酸血症を呈することが知られている(図)1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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