全文記事
骨質Ⅱ
特集にあたって
掲載誌
THE BONE
Vol.24 No.3 2403-19,
2010
著者名
斎藤充
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
/
骨・関節
診療科目
一般内科
/
整形外科
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産婦人科
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糖尿病・代謝・内分泌科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
THE BONE
骨質という概念が, 米国国立衛生研究所(NIH)コンセンサス会議で提唱されてから, 約10年が過ぎようとしている. 骨質は, 骨密度以外の骨強度因子群の総称である. この10年間で, 骨密度以外に骨の強度を規定する因子が次々と明らかにされてきた. ナノレベルの基質の性状は, より大きなレベルの骨の材質特性を規定することも明らかとなってきた. さらに狭義の意味での骨質である材質特性の善し悪しに加えて, 構造学的な特性も骨強度を規定する重要な因子である. 骨質という言葉が認知された10年前は, 骨質は, 骨リモデリングによって制御されているとされ, 結局のところ骨質は骨リモデリングの適正な制御で対応可能とされていた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。