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骨粗鬆症を取り巻く医療経済

Ⅲ.骨粗鬆症と他疾患との比較 高血圧治療の費用対効果

長谷川敏彦

THE BONE Vol.23 No.2, 85-89, 2009

社会の高齢化とともに医療費が逼迫している. 国際的には費用対効果分析などの臨床経済学的手法が開発されてきた. 高血圧治療の医療費は重篤な合併症を予防する投資であり, その有効性の評価にも費用対効果分析が必須である. 本稿では, 費用対効果分析の種々の手法とその結果をレビューした. 日本での研究は少ないが, 今後発展が望まれる. 近年, 1日1錠投与の複合薬ポリピルが提案されており, 今後の台風の眼となり得る. 「費用対効果分析とは」疾病治療の費用対効果分析(広義)は, 治療に要する資源とその結果を比較分析することにより, より効果的方法を見い出す臨床経済学の手法である1). 疾病の中には, 疾病そのものが問題ではなく, それが要因となって重篤な合併症を発症するいわゆるリスク疾患と呼ばれるグループがある. 高血圧はその代表で, 管理することが心臓病や脳卒中, 腎不全などの重篤な疾患を予防することとなり, 高血圧の治療費は重篤な疾患を予防するいわば投資といえよう(図1).

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