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                変形性膝関節症の基礎と臨床
              
 Ⅰ.大規模集団検診の縦断的調査による変形性膝関節症の発生要因と危険因子
                  掲載誌
                
 
                  THE BONE
                  Vol.23 No.1 27-30,
                  
                    2009
                  
 
                    著者名
                  
  
                          大森 豪
                        / 
                          古賀良生
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                          遠藤和男
                        / 
                          渡辺博史
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                          西野勝敏
                        / 
                          速水正
                        
 
                    記事体裁
                  
  
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                    疾患領域
                  
  
                          代謝・内分泌
                        / 
                          骨・関節
                        
                    診療科目
                  
  
                          整形外科
                        / 
                          リウマチ科
                        / 
                          糖尿病・代謝・内分泌科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      THE BONE
                    
 変形性膝関節症(膝OA)はcommon diseaseであり, その発症と進行には多因子が関与する. 大規模集団に対する長期縦断疫学調査(松代膝検診)から得られた結果を横断的および縦断的に解析した結果, 膝OAの危険因子として, 加齢, 女性, 肥満, 膝内反変形, thrust現象, 大腿四頭筋力低下などが明らかとなった. 膝OAの危険因子の中で関節への負荷に関わる機械的因子は重要な要因であり, 膝OAの病態解明と予防的治療法確立を視野に入れた詳細な検討が必要である. 「はじめに」 変形性膝関節症(膝OA)は, 膝関節の関節軟骨を主体とした関節構成体の慢性変性疾患である. 膝OAはいわゆる“common disease”であり, その発症と進行には遺伝素因と環境因子が複雑に関与している. したがって, 本疾患の病態を把握し発症や進行に影響する危険因子を明らかにする目的での疫学調査は極めて重要な研究手法と考えられる. 本稿では, 我々が行ってきた大規模集団に対する長期縦断疫学調査(松代膝検診)から明らかになった膝OAに関する危険因子について概説する.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。