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介護予防とリハビリテーション

認知症の発症予防・遅延のためのリハビリテーション

朝田隆加藤守匡

THE BONE Vol.22 No.4, 57-61, 2008

わが国では, 高齢化社会の進展に伴い, 2055年には人口の約40%が65歳以上の高齢者で占められると予想され, その結果, アルツハイマー病(AD)を含む認知症患者も増加する. したがって, 認知症予防は早急に取り組まなければならない社会的課題である. 運動は総合的な健康増進における重要な要因であり, また, 認知症発症の遅延に効果的であることを示唆する報告がある. 身体的活動の認知機能への有効性を検討するために行われた多くの縦断的研究において, 有酸素運動が認知機能改善に効果的であることが示されたものの, 詳細については明らかになっていない. 我々は, アルツハイマー病の前駆状態として注目されているMCIを含む地域在住高齢者において, 有酸素運動を中心とする運動が認知機能を高めるか否かを検討した. 運動介入は家庭で日常的に行うものと町の集会場で行う2種類の運動プログラムからなる. 運動内容はフリフリグッパー運動という比較的軽い有酸素運動である. 運動介入を1年間実施した後に各種の心身機能を測定したところ, MCIをもつ高齢者において認知機能の有意な改善がみられた. したがって, 地域における運動介入はMCIをもつ高齢者の認知機能低下の予防に有効であると思われる.

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