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ビタミンと骨

ビタミン摂取と骨折・骨粗鬆症

―疫学―

伊木雅之

THE BONE Vol.22 No.1, 19-28, 2008

ビタミンの骨代謝への臨床的影響がよく知られているのはビタミンD, C, Kであるが, 他のビタミンも多くの酵素反応に関わっており, それらを通じて骨代謝に影響する可能性はある. そこで, 各ビタミンの既知の機能にかかわらず, 各ビタミンと骨粗鬆症についてどの程度のエビデンスがあるかを疫学的に検討することとした. 文献検索はPubMedとCochrane libraryを中心に行い, 批判的吟味の上, 良質な研究を採用した. その結果, ビタミンAの大量摂取は骨折リスクを上げ(IV a), ビタミンB12と葉酸のサプリメントは骨折リスクの高い場合にそのリスクを抑制し(II), ビタミンCとEは喫煙によって上昇する骨折リスクを抑制し(IV a), ビタミンDはカルシウムと併用することで非椎体骨折を抑制し(I), ビタミンKは大腿骨近位部骨折を抑制する(IV a), それぞれ()内のレベルのエビデンス(表1)があった. 多くの場合, 有意な効果を示すには相当大量の摂取が必要で, 食事から摂取できる範囲での有効性についてはさらなる疫学的検討が必要であった. 「緒言」ビタミンは「微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず, 自分でつくることができない化合物」と定義され, 水溶性のビタミンB1, B2, B6, B12, 葉酸, ナイアシン, ビオチン, パントテン酸, ビタミンCと, 脂溶性のビタミンA, D, E, Kの計13種類がある.

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