特集 頭痛診療のパラダイムシフト
漢方薬を用いた頭痛診療
掲載誌
Pharma Medica
Vol.39 No.9 47-50,
2021
著者名
山元 敏正
/
光藤 尚
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
神経疾患
診療科目
一般内科
媒体
Pharma Medica
Key Words
頭痛,漢方薬,副作用
東洋医学と西洋医学とは異なる理論で診療を行うことから,西洋医学を修めたわれわれにとって,何か異質のものと考えがちであるが,わが国の漢方診断では画像診断や血液・生化学的所見などの西洋医学と組み合わせて用いるという考え方が一般的である¹⁾。大塚敬節の呉茱萸湯に関する記述を読むと,東洋医学的な診察でも,国際頭痛分類第3版の片頭痛の診断と同じであることがご理解いただけると思われるので,まず大塚敬節の呉茱萸湯の記述を紹介した上で,頭痛に使用する主な漢方薬と,漢方薬使用の際の注意点について解説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。