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特集 糖尿病診療最前線2021

インスリンポンプの新しいテクノロジー

川村智行

Pharma Medica Vol.39 No.5, 21-25, 2021

1型糖尿病患者のインスリンポンプ療法(以下,ポンプ療法)は,この20年間で有用性と利便性が格段に高まり,ポンプ療法のユーザーは増え続けている。糖尿病診療に関わる医療者や患者がポンプ療法の利便性を理解するようになったためだと思われる。特に,近年の持続グルコースモニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)の登場と,sensor augmented pump(SAP)としてのポンプ療法は将来に大きな可能性をもっている。
また,数年前から,注入回路がなく,ポンプを体に直接貼り付けるパッチポンプも登場してきた。本稿では,ポンプ療法のさまざまな利点と欠点,そして将来への展望を概観してみる。
「KEY WORDS」1型糖尿病,インスリンポンプ,先進機器,自動インスリン制御システム

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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