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掲載誌
Pharma Medica Vol.39 No.4 56-59, 2021
著者名
窪田 寿子 / 末藤 世奈 / 槇枝 亮子 / 遠藤 陽子 / 市川 和子
記事体裁
連載 / 抄録
疾患領域
その他 / 消化器 / 栄養管理
診療科目
一般外科 / 消化器外科 / その他
媒体
Pharma Medica

2020年のがん罹患数は100万例を超えると推計されています。2009年「da Vinci® S サージカルシステム」の製造販売が国内で初めて薬事承認されて以降、さまざまな外科手術において、ロボット支援手術の普及が広がっています。ロボット支援手術のメリットとして、低侵襲手術であることから術後合併症のリスクが低いことがあげられますが、糖尿病、高血圧など特定の基礎疾患の悪化により周術期の死亡率および合併症発症率が高くなるため、至適に管理されるまで、手術延期を余儀なくされることもあります。合併症を回避するためには、術前に原疾患以外の合併症、特に基礎疾患である糖尿病、高血圧、心疾患、腎疾患、肝疾患、喘息および慢性閉塞性肺疾患などのさまざまなリスクを考慮して適切に対応することが重要となってきます。重度の肥満(BMI>40kg/㎡)についても同様に深部静脈血栓症および肺塞栓の独立危険因子であり、術後の創傷合併症(例;脂肪壊死,感染症,離開)や死亡リスクを高めます。 また、がんと診断された時点で、がん細胞そのものが分泌する腫瘍由来因子(蛋白分解誘導因子、脂肪動員因子)や炎症性サイトカインにより筋肉量や脂肪量が減少し、栄養障害に陥っていることもめずらしくなく、また、術前に化学療法や放射線療法が施行される場合には、これらによってがん患者の栄養状態がさらに悪化することも起こります。体重減少の病歴があり、蛋白濃度から重度の低栄養が示唆される患者においては、低栄養が術後合併症を有意に増加させるため、手術前には栄養状態の正確な栄養アセスメントと必要の応じた適切な栄養管理が求められます。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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