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特集 関節リウマチの基礎・臨床 2021 Update
治療目標である寛解の臨床評価と分子生物学的評価

掲載誌
Pharma Medica Vol.39 No.2 35-38, 2021
著者名
鈴木 勝也 / 竹内 勤
記事体裁
抄録 / 特集
疾患領域
骨・関節 / 膠原病・リウマチ性疾患疫
診療科目
整形外科 / 膠原病科 / リウマチ科
媒体
Pharma Medica
Key Words
関節リウマチ,臨床的寛解,分子的寛解,マルチオミックス解析,治療目標

関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,自己免疫の機序によって持続性滑膜炎が生じることにより関節破壊をきたす全身性疾患である。これまでの滑膜炎の分子病態の解析によって,炎症性サイトカイン,とりわけtumor necrosis factor-α(TNF-α)およびinterleukin(IL)-6がヒトのRAにおいて中心的役割を果たしていることが明らかとなってきている。これらのサイトカインを分子標的とした新しい治療薬である生物学的製剤は,RA治療に大きな変革をもたらし,治療の目標は診察上で滑膜炎がほぼ消失した状態である「(関節炎の)寛解」にまで高まりつつあるところまで進歩している。 RAに対する生物学的製剤治療が本格的に普及するとともに,その臨床的有用性,安全性についての知見が数多く集積されてきた。しかしながら,個々の症例に生物学的製剤をどのように選択すべきか,さらにはどのようにして最短で寛解導入することができるかについて,世界的に多くの研究がなされてきたが,すべての患者を寛解に導く方法はいまだ確立していない。また,高価な生物学的製剤を生涯にわたって使用することは,個人のみならず社会全体としても負担が大きく,寛解導入後に中止できるかどうかも未解決の重要な課題として残っている。 このようにRA治療は生物学的製剤の登場によって大きな進歩がみられたが,これらの治療は増加しているサイトカインの作用を中和するなど,対症療法の域を出ていない。本疾患は,リウマトイド因子,抗シトルリン化ペプチド抗体,高免疫グロブリン血症などに象徴される自己免疫疾患の側面において,より特異的な免疫制御法が望まれている。さらに,本疾患の診断は臨床症状および検査所見の組み合わせによるため,多彩な表現型を呈する患者群を内包する症候群となっていることからも,個別化医療の必要性が次の重要な課題となっている。すなわち,個々の患者の特徴を考慮し,治療の最適化を行うことが真に求められている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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