<< 一覧に戻る

特集 新型ウイルスの最新情報と対応

インフルエンザの治療(脳症を含む)

河島尚志森地振一郎山中岳

Pharma Medica Vol.39 No.1, 53-58, 2021

インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科に属し,8本の分節性のマイナス鎖の一本鎖RNAとエンベロープからウイルス粒子を形成し,ウイルス粒子内部にRNA依存RNAポリメラーゼをもつ。A型インフルエンザウイルスは分節の組み合わせによりヒト以外にも鳥,ブタなどに感染可能で,抗原シフトが容易に起こり,これらの変異がパンデミックの原因となる。一方,B型インフルエンザはヒトとアシカ亜目のみに感染し,宿主域が狭く,A型と比較してパンデミックが発生しない。どちらの型も,RNAウイルスであり突然変異による抗原ドリフトは起こりうるため,強毒株が発生する可能性は常にある。本稿では,インフルエンザの治療,また,重症化の一病態であるインフルエンザ脳症の治療法を中心として記載する。
「KEY WORDS」抗ウイルス薬,耐性ウイルス,脳症,高サイトカイン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る