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特集 腸内細菌と全身疾患

Ⅰ腸内細菌と消化器疾患

腸内細菌と自己免疫疾患

大野博司

Pharma Medica Vol.38 No.12, 23-29, 2020

今世紀の次世代シーケンサーの普及により可能となったメタゲノム解析により,自己免疫疾患も含めてさまざまな疾患において腸内細菌叢の異常,いわゆるディスバイオーシス(dysbiosis)が認められることが明らかにされている。本稿では,このような自己免疫疾患と腸内細菌叢との関連について,1型糖尿病(type 1 diabetes mellitus:T1D)と多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)に関する筆者らの最近の知見も含めて解説する。
「KEY WORDS」1型糖尿病,多発性硬化症,関節リウマチ,Heligomosomoides polygyrus,実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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