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特集 基礎と臨床から炎症性腸疾患を診る

COVID-19パンデミック状況での炎症性腸疾患のマネジメントとは! 

久松理一

Pharma Medica Vol.38 No.11, 73-78, 2020

新型コロナウイルス感染症が世界中に拡大し,パンデミックの状況となっている。わが国も例外ではなく,2020年4月7日に7都府県に緊急事態宣言が発令され,4月16日には対象地域が全国に拡大された。その後,緊急事態宣言は解除されたが,7月頃より患者数の再増加傾向が認められ,第2波も懸念されている(8月30日現在)。炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の診療においては副腎皮質ステロイド,生物学的製剤,免疫調節薬などの免疫制御療法が主体であり,また診断やモニタリングとしての内視鏡の役割も大きいことから,新型コロナウイルス感染パンデミック状況下での患者マネジメントが大きな課題となっている。国内外においてレジストリ構築,診療に関するコンセンサスやガイドラインの作成が進んでおり,本稿ではこれらを踏まえて,新型コロナウイルス感染パンデミック状況下でのIBD診療について概説する。
「KEY WORDS」SARS-Cov-2,COVID-19,SECURE-IBD,JAPAN IBD COVID-19 Taskforce

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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