近年,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の患者数は増加傾向にある。幼少時期から高齢まで発症の時期は拡がりをみせ,特に高齢者ではさまざまな疾患を抱えて多剤の薬剤管理が必要になることも多い。さらに近年,新たな検査法や治療法が開発され,長期の疾患管理の考え方が変わりつつあり,きめ細やかな管理が求められている。そのため,さまざまな職種のメディカルスタッフの協力や,多科あるいは地域医療機関における連携は,ますます重要になってきている。本稿では,IBDのチーム医療の現状と課題について述べたい。
「KEY WORDS」チーム医療,treat to target,shared decision making,multidisciplinary team
「KEY WORDS」チーム医療,treat to target,shared decision making,multidisciplinary team