近年,炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の治療法は著しく進歩し,臨床的寛解ならびに粘膜治癒を治療目標とするようになった。それに伴い症状だけでなく,粘膜所見を含めた疾患活動性を適確に診断することが必須となった。本稿では,クローン病(Crohn’s disease:CD)および潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)の診断時に注意するポイント,新規modalityの活用方法について解説する。
「KEY WORDS」IBDU,バルーン内視鏡,カプセル内視鏡,MRE