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特集 高齢者動脈硬化予防の新展開

特集にあたって

荒井秀典

Pharma Medica Vol.38 No.10, 7, 2020

わが国は2019年に高齢化率28.4%となり,世界一の長寿国である。関節リウマチのように比較的若年者に発症する疾患と異なり,心筋梗塞や脳卒中は元々高齢者に多い疾患である。社会の高齢化とともに関節リウマチも発症が高年齢化し,高齢化が進んでいるが,あらゆる領域での疾患において高齢化が進んでいる。なかでも,動脈硬化性疾患患者の高齢化はさらに顕著となっており,その二次予防については高齢者を中心に考えなければならなくなっている。一方,一次予防についても高齢者を対象とすることが多くなっている。すなわち,動脈硬化性疾患の危険因子である脂質異常症,糖尿病,高血圧,メタボリックシンドローム,慢性腎臓病などの生活習慣病を有する人も高齢化が進んでいる。したがって,動脈硬化性疾患の一次予防,二次予防の対象は大部分が高齢者となっているのが現状である。しかしながら,その治療方針を支えるエビデンスはどうかというと高齢者,特に75歳以上の後期高齢者に対するエビデンスは不十分である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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