1988年に筆者が倉敷中央病院で内科研修をしたとき,腎臓内科部長であった福島正樹先生から「柴田腎臓内科学」を読むように勧められた。「柴田腎臓内科学」には実験腎炎の研究内容が書かれており,ネフリトジェノサイドが言及されていた。ネフリトジェノサイドは3つのブドウ糖がペプチドに結合するグリコペプチドである1)。基底膜から精製された内因性ネフロトキシンで1回の投与により進行性の腎炎を惹起し,柴田整一先生は内因性レクチンに結合すると考えていた(図1)1)
「KEY WORDS」糖鎖,尿レクチンアレイ,バイオマーカー,腎臓病