特発性間質性肺炎の疾患感受性遺伝子についての最初の報告は2001年であり,家族性間質性肺炎家系内で集積を認めたSFTPC遺伝子上のヘテロ接合型スプライシング変異である1)。SFTPCは肺胞サーファクタントをコードしている遺伝子であり,同遺伝子の変異をもった2型肺胞上皮は小胞体ストレスの悪化によってアポトーシスが誘導され肺の線維化を引き起こす可能性が示された2)。その後,家系の連鎖解析などによりABCA3 3),SFTPA1 4),SFTPA2 5)などの2型肺胞上皮を中心に発現している遺伝子の機能欠損変異(frameshift,nonsense,splicing,missenseなど)が家族性間質性肺炎に関連していることが報告された。
「KEY WORDS」家族性間質性肺炎,ゲノム,肺移植,テロメア
「KEY WORDS」家族性間質性肺炎,ゲノム,肺移植,テロメア