<< 一覧に戻る

特集 腎がん診療最前線

【DEBATE】Ⅰ IO combo時代における転移性腎細胞がん中間リスク群に対する一次治療 ~推奨点と懸念点~

ニボルマブ・イピリムマブ併用

木村 剛

Pharma Medica Vol.38 No.2, 31-37, 2020

2018年8月21日に,わが国においても“化学療法未治療の根治切除不能又は転移性の腎細胞癌”に対して,ニボルマブとイピリムマブの併用療法が承認された。そして,その承認の年である2018年のノーベル生理学・医学賞が,免疫チェックポイント阻害薬の開発からがん治療の応用に至る画期的な功績を挙げられた本庶佑先生(ニボルマブ)ならびにジェームズ・アリソン先生(イピリムマブ)に授与されたのは記憶に新しい。
ここでは,ニボルマブに遅れて新しく適応となった免疫チェックポイント阻害薬であるイピリムマブについて簡単に解説後,CheckMate 214試験における有効性,QOL,安全性,その長期成績,二次治療の成績を含め解説し,最後に中間リスク群に対する一次治療としてのニボルマブ+イピリムマブ併用療法の推奨点と懸念点についてまとめたい。
「KEY WORDS」転移性腎細胞がん,中間リスク群,ニボルマブ+イピリムマブ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る