特集 腰痛診療perspective
Ⅱ 腰痛診療 ①トリアージとプライマリケア(保存治療)
Pharma Medica Vol.38 No.1, 23-25, 2020
2016年の国民生活基礎調査において,腰痛の有訴者率は男性で1位,女性では2位となっており,プライマリケアにおける腰痛は,頻繁に診察を行う症状である。しかしながら,ときに重篤な脊椎疾患に起因する腰痛もあり,その評価および診断を適切に行う必要がある。
腰痛は椎間板,椎間関節,神経根など,さまざまな解剖学的構造から発症し,脊椎由来,神経由来,内臓由来,血管由来,心因性などに分類される。プライマリケアにおける腰痛診療の1つの大きな役割は,原因が多岐にわたる腰痛を正確にトリアージすることである。それを可能にすることを目的の1つとして,昨年腰痛診療ガイドラインが改訂された。
「KEY WORDS」腰痛,トリアージ,プライマリケア,ガイドライン
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。