<< 一覧に戻る

特集 地域包括ケアと在宅医療

地域包括ケアにおける診療所の役割 ④グループ診療でへき地医療を支える

横田修一

Pharma Medica Vol.37 No.11, 27-30, 2019

筆者が勤務する揖斐郡北西部地域医療センター(以下,センター)は久瀬診療所と介護老人保健施設山びこの郷,居宅介護支援事業所からなる複合施設であるが,岐阜県の北西部に位置する揖斐川町にある。揖斐川町は中山間部にある5つの村(春日,久瀬,坂内,谷汲,藤橋)と1つの町(旧揖斐川)が2006年に合併して現在に至る。東京都の23区を超える面積を有するものの大半は山林で,特に中山間地域は広い範囲に集落が点在している。人口は揖斐川町全体で合併時に約2万7,000人であったが,少子化と過疎化が進み,2019年4月には約2万1,000人まで減少し,高齢化率も26.0%から37.8%と上昇している。こうした人口減少と高齢化は中山間地域ではさらに深刻で,たとえば筆者の施設がある旧久瀬村地区では合併時の人口が約1,500人であったものが,2019年4月には870人まで落ち込み,高齢化率は37.2%から51.7%となり,いわゆる限界集落になっている(表)。筆者らは久瀬地区と同じく高齢化と人口減少の進む中山間地域である,春日地区(揖斐川町春日診療所:以下,春日診療所)および谷汲地区(揖斐川町谷汲中央診療所:以下,谷汲診療所)に同一法人の診療所(センターとともに揖斐川町からの指定管理を受けている)を運営し,坂内・藤橋地区においては国保診療所に医師を派遣しており,これらの各診療所管理者および揖斐川町と協力しながら,中山間部のへき地医療を展開しており,以下に実際の運用方法や今後の展開についても述べることとする。
「KEY WORDS」へき地医療,グループ診療,多職種連携,人材育成

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る