Medical Scope
ぶどう膜炎におけるTNF阻害薬使用に伴う感染症リスク管理
掲載誌
Pharma Medica
Vol.37 No.8 63-66,
2019
著者名
岩田大樹
/
南場研一
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
消化器
/
眼疾患
/
感染症
診療科目
消化器内科
/
眼科
媒体
Pharma Medica
ぶどう膜炎に対する生物学的製剤の使用が本格的に始まったのは,2007年にベーチェット病の難治性網膜ぶどう膜炎に対してインフリキシマブが保険適用となってからである。優れた有効性を有し,ベーチェット病の視力予後を大きく改善させた。2016年9月には非感染性ぶどう膜炎にアダリムマブが保険適用となり,TNF阻害薬はぶどう膜炎治療において重要な位置を占めるに至っている。使用にあたっては感染性ぶどう膜炎との鑑別を行い,適応を見極めることが非常に重要となり,使用中には重篤な感染症などの有害事象に対して十分な注意と適切な対処が必要となる。本稿ではTNF阻害薬使用に伴う感染症の管理について述べる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。