特集 発達障害~適切な支援のための医療とは~
成人うつ病に潜む発達障害特性への集団療法による治療
Pharma Medica Vol.37 No.8, 43-46, 2019
2008年6月から昭和大学附属烏山病院で始まった「成人期自閉症スペクトラム障害 (autism spectrum disorder:ASD) を対象とした発達障害外来」は発達障害特性をもつ成人への支援について,大きく啓発を進めた1)。メディカルケア虎ノ門(以下,当院)では2005年1月から「抑うつ状態」のために休職している患者のリワークプログラムを始めており,その3年半後に烏山病院で発達障害専門外来が始まったことになる。開始当時から烏山病院の専門外来は,予約がなかなか取れないほどの盛況ぶりであった。その状況を対岸の火事と思っていたが,リワークプログラムも2008年頃から発達障害特性の波に洗われることになった。
「KEY WORDS」自閉症スペクトラム障害 (ASD),注意欠如・多動性障害 (ADHD),成人,リハビリテーション,リワークプログラム
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。