特集 パーキンソン病診療最前線
パーキンソン病に対する細胞移植治療
Pharma Medica Vol.37 No.4, 53-57, 2019
2018年にわが国においてヒト人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell;iPS細胞)を用いたパーキンソン病(Parkinson's disease;PD)に対する細胞移植治療の臨床試験が開始された(パーキンソン病に対するヒトiPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞の細胞移植による安全性及び有効性を検討する医師主導治験 第Ⅰ/Ⅱ相;京都大学医学部附属病院・医薬品等臨床研究審査委員会承認)。これはPDに対するiPS細胞を用いた細胞移植治療としては世界初である。本稿ではこの治験の背景となったこれまでの研究,歴史,そして今回の治験の詳細を紹介し,今後の展望についても考察する。
「KEY WORDS」iPS細胞,移植,治験,ドパミン神経
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